第1回オフ会のディスカッションの内容まとめです。
- 横田さんから、全国のコンバートEV関係の団体(日本EVクラブや地方支部など)の情報提供がありました。内地では既に「EVにコンバートするだけ」では時代遅れになりつつある(北海道は5年くらい遅れている)こと、商業化を目指すグループと趣味的な研究を続けるグループの2極化が進んでいる事、などが分かりました。
- 個人の趣味レベルでは盛り上がる話も、ビジネス(商売)の話を出すと途端に引かれる、という意見も。損得勘定が始まるとギスギスして話が立ち消えてしまったりすることも。
なので、当研究会のような「非営利・中立」的な立場だからこそできる提案とかコーディネートの余地は大きい。 - コンバートEVはやっぱり事故があった場合の補償問題がネックになるので、「改造を請け負う」というビジネス化は難しい。オーナーにもある程度のメカ知識、および使うための工夫が必要となるため、単にコンバートして「EV化中古車」を売ったとしても、結局使いこなせなくて(手に余って)ゴミになってしまうという問題もある。実際、そうやって「作ってみたけど、結局使ってなくて」というコンバートEVはゴロゴロしてる。
- 「ちょっと不便だけど、工夫して使いこなすのが面白い」と思える人じゃないとEVのオーナーには向いてない。実際、横田さんもリーフのそういう「一癖あるアナログ部分」に魅力を感じている。乗る人によって航続距離は大きく変わる=乗り手の技量が反映、というアナログ部分の余地が大きいという、デジタル最先端なEVの逆説的な面白さ。(ぐるっと一回りしてアナログ的になったみたいな)
また、機構的なシンプルさが女性にとってとっつきやすいらしい。エンジンオイルがどうのとか冷却水がどうのというのが女性は苦手。スイッチ入れるだけで動くシンプルさが、逆に乗り手の技量次第で性能を引き出せるアナログさにつながっているのかも。 - 市販EVのオーナーがすべて環境意識が高いかというとそうでもない。単に新しいクルマ、走りが面白いクルマとしか思ってない人も結構多いらしい。EVオーナーの環境・エネルギーへの関心を高める取り組みも実は必要。
- 「北海道のEVポータル」の阿部さんと話したように、「EVって実際はこうなんだよ」というオーナーの声をもっと強くアピールする必要性を感じる。EVを販売しているディーラーの人が実はEVを乗りこなせていない、というのも結構問題。売り手がEVにほれ込んでいれば、自ずと売り方も変わってくる(実際、横田さんがリーフ購入を決めたのも、ディーラーの営業さんがそういう人だったから、という部分が大きいらしい)
- 説明資料の最後の図を使って、「改造に興味はないけど、クルマ好きで環境意識のある人」に分類される”市販車EVのオーナー(環境型)”の方々や、「クルマに興味はないけれど、手作りや環境に興味のある人」に分類される”DIY・手作り派”の人々(たとえば、ピーターさんのような人)も巻き込むことで、活動の幅を広げる可能性があります。「コンバートEV」に限定してしまうと対象となる人も少なくなってしまいますが、左右にちょっとずらしてみることで、興味があてはまる人は結構多くなるはず。
三浦さん、よくぞうまく、まとめられましたね?
返信削除えらい!すばらしい!
もう私は何を話したのかさえ、覚えていないのに。