2011年10月23日日曜日

EVファクトリー訪問

北海道でコンバートEVを手掛ける事業者「EVファクトリー」を訪問してまいりました。

EVファクトリーは中古車販売大手の「TxTガレージ」が今年の4月に設立した、コンバートEV事業のための会社です。
もうすでにEV改造事業は始まっており、いつでも受付可能だそうです。
手持ちの車をEVに改造したい方は、ぜひ問い合わせてみてください。

では、まずは写真から。
ベース車両はホンダのビート。軽のオープンカーですね。真っ赤でつやつや。かっこいいです。
今回はEVアドバイザーが不在で、雨天だったこともあり、残念ながら試乗することはできませんでした。
また日を改めて、今度は試乗してまいります。

EV専門の担当者が不在だったため細かい点は聞けませんでしたが、分かる範囲で紹介します。

まず、バッテリーはリチウムイオン電池。外見からすると台湾製の鉄系電池なのではないかと思われます。
トランクルームに搭載されています。写真の真ん中、緑っぽいの2つがリチウムイオン電池です。右側の赤っぽいのが12Vの鉛バッテリー。
こんな小さいリチウムイオンバッテリーで40kmも走れるんだそうです。驚きです。

運転席と助手席の間にあるブレーカー。

メーターを改造して電圧・電流計にしてありました。


充電は普通の100Vコンセントから。給油口が充電プラグなのはお約束。

ボンネット内にはパワーコントローラー、バキュームポンプなど、コンバートEVキットでおなじみのパーツが見えます。多分、この下にモーターがあるんでしょう。

あんまり車に詳しくないんで分からないんですが、シートもホイールも高そう。
スポーツ車のイメージを強調するために結構改造してある様子。
今後、いろんなところでデモンストレーションすることを意識してるのでしょうね。


以下、案内してくださった社員さんのお話です。

「今年の春からコンバートEVの試作を重ね、車検を通すのも札幌の陸運局と協力して二人三脚で行いました。今回の件で陸運局にもノウハウが蓄積され、次回からはもっと早く通せるでしょう。
ボディや内装などの細々とした改造が終わって納車されたのが先週で、本当に完成したばかりです。
21日にお披露目し、テレビなど数社が取材に来てくださりました。その際に一般道を試乗していただきました。
現在はデモ走行に使える程度の少量のバッテリーしか積んでいないため、満充電で走れる距離は大体40~50kmくらいですが、要望に応じてカスタマイズいたします。
実際の改造に先立って、EVアドバイザーがお客様のニーズを聞き取り、それに適したスペックをご提案します。
こうすることで、最適な価格と性能を提供することができます。
例えば、主に買い物や病院までの往復で用が足りるのであれば、往復で40kmもあれば十分でしょう。
通勤の都合でもっと長距離走る必要がある場合には、バッテリーやモーターなど、スペックを増強することになり、価格もそれに応じて変動します。
そのあたりのトレードオフをお客さんと相談しながら決めていくことになります。

もうすでに受け付けは開始しておりますので、もしコンバートに興味がある方がいればぜひお問い合わせください。
改造の費用は、現在のところ直接会って話をお聞きしないとお見積もりを出せませんが、将来的にはWebページで簡易な見積もりができるようにしたいなとは思っています。

とにかく社長が乗り気なので、かなりの勢いでこの事業を進めています。
今はまずお客様に”コンバートEVという選択肢”があるということを知っていただく時期だと思っていて、どんどん外に出て広報しています。来年の札幌モーターショーでも展示を予定してます。
現在は中古車買い取り店舗に併設ですが、やがては専用の拠点を設けるなど、本格的に柱となる事業として展開していきたいと考えています。」

とのことで、かなりの本気度が伝わってきました。
北海道にも新しい波がやってきたのかもしれませんね。
今後のEVファクトリーの動きに注目していきたいと思います。

EVファクトリーのホームページはこちらです。

0 件のコメント:

コメントを投稿